2眼タイプのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)は、12歳未満の子供の使用が禁止されています。
正確に言うと「非推奨」で、対象の年齢も13歳、12歳と、VRゴーグルのメーカーによってまちまちです。
未発達な子供への影響
子供はVR映像を見ると斜視になるリスクが大人に比べて高いそうです。
実際の発症のメカニズムなど、原因は詳しく解明されていないそうなのですが、「3D映像を両目で見る」と斜視を発症するリスクがあるそうです。
「3D映画」や「任天堂3DS」のような立体視ができる媒体でも注意喚起あります。
もちろん360°VR動画も例外ではありません。
斜視(しゃし)について
斜視とは、片目は目標物を見ていても、もう一方の目が別の方向を見てしまっている状態の事です。
斜視の状態が続くと身体的、精神的に以下のような影響が懸念されています。
身体的な影響
- 視力の低下
- 立体視が困難に
- 外見でとても目立つ
精神的な影響
上記のように視点が両目で違う方を向いてしまうので、外見がとても目立ち、幼少期には以下のような精神的なダメージも懸念されます。
- いじめ
- 対人恐怖症
- コミュニケーション障害
VRや3Dの体験をして斜視になっても、大人でも治るのに数日かかったりしますが、子供の場合、手術をしないと完治しないこともあります。
斜視にならないために
まずは、必ずこのページの注意事項をよく読んで下さい。
その中でも特に、保護者の方に気を配っていただきたいことはこの2点です。
- 年齢制限(12歳未満)は必ず守って下さい。
- 長時間の使用は、大人でもリスクがあります。
でも、VR動画を楽しんで欲しいのです
様々なリスクについて書いてしまったので「VR動画って怖い…」と思ってしまうかもしれません。
でも、VR動画やそれ以外のコンテンツは、教育や娯楽の観点からは非常に大きな可能性を秘めていて、これからも新しいものがどんどん増えてくるでしょう。
だからこそ、保護者の皆様がVR動画について、しっかりとした理解をして、安全にお子様に楽しんで、学んでもらいたい、と私は考えています。
お子様も使える1眼VRゴーグル
12歳未満のお子様でも1眼タイプのHMDを使って頂ければ、斜視になるリスクを大きく減らすことができます。
それでも長時間の使用には気を配っていただき、360°VR動画の世界を楽しんで頂きたいと思っています。