「うえぇ、気持ち悪ぃ……」あのVR酔をすぐに治すには?
VR動画を見ていたり、VRアプリをプレイしていた時に「うわぁ、なんだか気持ち悪くなってきたぞ……」と感じたことはありませんか?
それは身体の不調は、不調ですが、身体の感覚と脳の感覚の齟齬(そご)によって引き起こされる「VR酔」というやつです。
このVR酔のメカニズムは「車酔い」と同じで、VR独自のモノでもなければ、VRを利用することで身体に著しい不具合が出たからでもありません。
すでに当サイトでは、「VR酔の原因」と「VR酔の予防法」をご紹介していますが、今回は「VR酔になったらどうすれば良いか?」についてご紹介させて頂きます!
VR酔の症状は? まずはアナタのVR酔度をチェックして!
- 頭が重い
- 頭痛がする
- 顔色が悪い
- ツバが異常に出てくる
- 胃がむかむかと気持ち悪い
- 嘔吐した
- 吐き気がする
- めまいがする
- 汗が止まらない
- 身体がフラフラする
VR動画を見ている最中やVRアプリをプレイしている最中に上記のような症状が現れたら、それは「VR酔」かもしれません。
ちなみに赤字がVR酔の初期症状です。
車酔いと同じく、頭が重かったり、頭痛がしてきたり、顔色が悪くなって来たり、ツバが異状に出てくる、胃がむかむかと気持ち悪い――などの諸症状が出てきたら本格的なVR酔になりつつあります。
出来れば、この「軽いVR酔」の状態で一旦休憩し、しばらくしてからVR動画を見たり、VRアプリをプレイしたりするのが理想です。
しかし、そういった症状を無視して、或いはいつのまにかVR酔が進行し、「重症化したVR酔」になると青字のような症状が現れます。
実際に嘔吐してしまったり、吐き気が止まらなかったり、めまいがしてきたり、冷や汗が止まらなくなったり、身体がフラフラしたり……とこれらの症状が出てしまいますが、ほとんどの場合わざわざ病院に行くほどのことではありません。
車酔いと同じく、多くの場合横になっていたり、遠くを見ていたりすれば、VR酔の症状も改善して行きます。
それでは、次の章ではVR酔になってしまった際のVR酔改善法をご紹介したいと思います。
重度のVR酔は病院に行くべき? いくなら何科?
あまりにもVR酔が気持ち悪く、いつまでも経ってもそれが改善されないようであれば病院に行くのも決して悪いことではありません。
VR酔も車酔い、乗り物酔いと同じく、耳鼻科に行くことをオススメします。
VR酔も車酔も、乗り物酔いも身体と脳との齟齬が原因ですが、内耳の働きが大きく関係しています。
そのため一般的にはVR酔も車酔いなどと同じく、耳鼻科に行けば適切な治療を行ってもらえることでしょう。
[VR酔改善法]アナタの気持ち悪さを、なる早で解決!
VR酔も車酔いとメカニズムは同じ。車酔いも、いろいろな方法で酔いを覚ますことが出来ますが、VR酔もどうようにちょっとしたことで、その気持ち悪さを治療することが出来ます。
それでは具体的に、どんな方法があるかというと……。
VR酔を覚ます10の対処法
- 寝る
- 横になる
- 氷を舐める
- ツボを押す
- 遠くを見る
- 服装をゆるめる
- 唾液を飲み込む
- ガムや飴を舐める
- 新鮮な空気を吸う
- アロマのニオイをかぐ
1.寝る
車酔いと同じく、VR酔も気持ち悪いのなら、下手に我慢せずに寝るのが一番の対処法です。
寝てしまえば、目が覚めた時にはあの独特の気持ち悪さもなくなっていることでしょう!
ただ、なかなか眠れないという方は、他の対処法を実践してください。
2.横になる
眠れないかもしれませんが、横になった身体と脳を落ち着かせることで、脳が正常な状態に戻り、少しずつVR酔も覚めて行きます。
理想はベッドで横になることですが、それが難しいようならば、イスに寄りかかるだけでも、随分気分が良くなりますよ!
3.氷を舐める
テレビ番組でも話題になった車酔いや乗り物酔いの対処法ですが、メカニズムが同じなVR酔にも同じ対処法が使えます。
その対処法が「氷を舐める」というモノです。
「えっ、たったそれだけで良いの?」と思われるかもしれませんが、実はこれがかなり効果的!
氷を噛まずになめることで、VR酔特有の気持ち悪さを引き起こしている<交感神経>が優位な状態が低下し、<副交感神経>が優位になるため脳の興奮状態をおさえ、VR酔を改善させることが出来ます。
ちなみに氷を舐めることで30秒ほどで車酔いや乗り物酔いが改善されるということなので、この方法でVR酔の早期改善が期待できますよ!
4.ツボを押す
身体をリラックスした状態に移行させるための1つの方法として、古来から行われているのが<ツボ押し>です。
車酔いに効果がある――VR酔にも効果があるとされるツボには、いろいろありますが、代表的なツボは《内関》(ないかん)と《外関》(がいかん)の2つです。
《内関》……胃の不快感や吐き気を和らげる
- 胃の不快感
- 二日酔い
- 吐き気 など
に効果があるとされています。
このツボは、手のひらを上に向けた際に「手」と「手首」の境目にあるしわの中心から、指三本分ひじ側へと進んだところにあります。
親指の腹で気持ちが良い程度の痛さで、じわーっと10秒間✕3回ほど押してください。
《外関》……自律神経を整え、気分をスッキリさせる
- 自律神経を整える
- 疲労回復
- 頭痛 など
車酔いやVR酔だけでなく、上記の症状にも効果があるとされているツボが《外関》です。
手のひらを下に向け「手の甲」と「手首」の境目の中心から、指三本分ひじ側へと進んだところにあります。
そう《内関》のちょうど裏側にあるから《外関》なんです!
もちろん、ツボの押し方も《内関》と同じでOK。
また他にもVR酔に効果が期待できるツボがあるので、以下の情報を参考にしてください。
VR酔に効果があるとされているツボ
- 築賓(ちくひん):くるぶしからひざの方へ指5本分
- 侠谿(きょうけい):足の薬指と小指の付け根の間の凹み
- 翳風(えいふう):耳たぶの裏の骨のでっぱったところのくぼみ
5.遠くを見る
車酔いもVR酔も、脳が落ちつくまで症状が改善されることはありません。
特に脳は身体感覚と視覚から得た情報の齟齬によって、混乱し”酔”っています。
だから、一旦遠くを見て脳の感覚をリセットしてあげてください。
「遠くを見る」たったこれだけのことですが、随分とVR酔の気持ち悪さが和らぐのでオススメですよ!
6.服装をゆるめる
締め付けが強い服は、肉体に対するストレスです。
VR酔で感覚が鋭敏になっている身体にとって、服のしめつけもかなりのストレスになっています。
そのストレスを軽減させることで、VR酔の症状も和らぎます。
7.唾液を飲み込む
車酔いやVR酔になると、生ツバが出てきてしまいますが、この「生ツバ」――大量の唾液には三半規管のバランスを整える効果があるとされています。
車酔いやVR酔をすると胃液が上がってきて、唾液が出てきてしまいますが、それを飲み込むことで、酔の症状が和らぎますから、ツバを吐かずなるべく飲み込むようにしましょう。
8.ガムや飴を舐める
唾液を飲み込むことの効果は先にご紹介した通りですが、なかなかツバが出てこないというときは、ガムをかんだり、飴を食べたり、梅干しを食べたりして、唾液をたっぷり出しましょう。
大量に出た唾液のおかげで、VR酔の症状も和らいでくるハズ。
胃がむかむかと気持ち悪い時に、食べ物を口にするのは楽ではありませんが、我慢してニオイがきつくないガムや飴を口にいれるようにしてくださいね。
9.新鮮な空気を吸う
車の中のあの締め切った閉鎖感や圧迫感もまた人によっては大きなストレスとなります。
そして、VRヘッドセットの頭部への締め付けも同じように大きなストレスであり、そのストレスから心身ともに開放されることで、あの気持ち悪さが和らぎやすくなります。
その方法としてお手軽なのが、新鮮な空気を吸って、リフレッシュするということ。
気持ち悪い状態で、窓辺まで歩くのも一苦労かもしれませんが、外の空気を吸ったら、グッと気分が良くなりますよ~!
10.アロマのニオイをかぐ
車酔いの原因の1つに、“車特有のニオイ”も関係しています……がVR酔の原因はニオイではありません。
しかし、VR酔も車酔いと同じくスッキリするようなアロマのニオイをかぐことで、脳がリフレッシュするので気持ち悪さが改善されやすくなることがあります。
酔って気分が悪い時は、ニオイをかぐのも億劫(おっくう)ですが、そこをグッとこらえて自分の好きなアロマのニオイ(なければ何か自分の好きなニオイ)をかぐようにしてくださいね。
これだけすればVR酔も怖くない! 一番良いのはVR酔にならないことです……
今回ご紹介した10の対処法のうち、どれか1つでも実践すれば、あの気持ち悪さを軽減させることが出来ます……が、一番良いのはVR酔にならないことです。
車酔いと同じくVR酔も、事前に対策をおこなっておけば予防が可能です。
すでに当サイトでご紹介しているVR酔対策を実践して、楽しく、健康にVR動画やアプリを思う存分楽しんでください!
なお、VR酔で気持ち悪くなった際に、吐きそうになったら、思い切って吐いてしまいましょう。
吐かずに我慢していると、ずーっとあの気持ち悪さが続いてしまい、いつまで経っても気分がすぐれないことがありますので、ご注意を。